法則を守る男
駅のトイレでの出来事。
小便器が3つ並んでいるトイレで、私が入った時点で一番右をおじさんが使っていた。
私は一番左の便器の前に立ち、用を足す。
すると、もう一人の男がトイレに入ってきた。
そして、用を足している私とおじさんから少し距離を置いて、後ろで待っている。
(真ん中あいてるんだから使えばいいのに…)
と思ったら、その男は私の心の声が聞こえたかのように、
「一個飛ばしの法則…」
とつぶやいた。
ビックリした。
つぶやきのタイミングにも驚いたし、そこまでして頑なにその法則を遵守するその男にもビックリした。