肉森の「返事だけは良し!」

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サンシャイン水族館にて

妻の誕生日に、2人でサンシャイン水族館に行きました。

平日の昼間なのに親子連れやカップルでいっぱい。
8月にリニューアルしたばかりのせいでしょうか。

1Fから水族館のある階までの直通エレベーターには長蛇の列。
私たちもその列に並ぶ。

私たちの目の前には、おばあちゃんに連れられた孫二人・小学生低学年くらいの男の子と女の子が順番待ちをしながらはしゃいでいる。

かわいいのう。と、暖かい目で子供たちを見つつ、しばらく待って、やっとの事でエレベーターに乗り込む。
ちょうど私たちでエレベーターがいっぱいになり、扉が閉まってエレベーターは動き出す。
そして水族館の階に到着。

すると…!!

最後にエレベーターに乗り込んだ私たちが、当然最初に外へ出る事になる。
そしてそのまま、係員の
「入場券売り場はあちらでーす。立ち止まらずにお進みくださーい。」
との声に誘導され、入場券購入の列に並ぶ。

後ろに並んでいたはずの私たちが、エレベーターを出たら前に来てしまうという逆転現象が起こってしまったのだ。

先に並んでいた人たちに申し訳ないな、と思いつつ、窓口へ進む。
強引に立ち止まって、みなさんに先に行ってもらう事もできたはずだが、流れに身を任せてしまい、仕方なく窓口の順番待ちの列に並んだ。

すると…!!

先程私たちの前でエレベーター待ちをしていた孫を連れたおばあちゃんが、妻の体をグイグイと押し始めた。
それに気づいた妻は、体を横にずらして隙間を空ける。
ゆっくりと、しかし確実に前へ前へと出てくるおばあちゃん。

気づくと、さりげなーくおばあちゃんと孫たちは、私たちの前に並んでいた。(あんまりさりげなくないが…)

やはりエレベーターで起きた逆転現象に不満を持っていたのだろう。
先に並んでいた者が、先に前へ進む権利がある、と、身をもって孫たちに教えたかったのだ。

私たちも申し訳ないと思っていた所だったので、
(どうぞどうぞ。グイグイ行っちゃって下さい。)
と、暖かい目でおばあちゃんを見守ったのでした。


おしまい。