おっちゃんと犬
夜道を自転車で走っていたら、黒っぽい犬を散歩しているおっちゃんがおりまして。
私が赤信号で止まった時、おっちゃんは交差点をわたっている最中だったのだが、交差点の真ん中あたりで犬が踏ん張っている感じで動かなくなった。
するとおっちゃんは犬を足で押すような仕草を始めた。
特に車も通ってなかったので、別にあせる必要もないのだけど、早く交差点を渡ろうとしているのかと思った。
足で押すなんて、ちょっとひどいな。
リードを引っ張ればいいのに。
と思っていたら次の瞬間、私は目を疑った。
おっちゃんが犬の横っ腹を蹴ったのだ!
しかも一発で終わらない。
一発、二発、三発…。
なんだこのオヤジは!
目の前で繰り広げられる動物虐待に、どうしようかと立ち尽くす私。
三発目あたりで
「ドスッ」
というものすごい音がした。
どれ程の力で蹴れば、あんな音がするのか!?
すると、犬の腹の下から交差点の向こうに何かが吹っ飛んでいった。
サッカーボールだった。
そう、おっちゃんが蹴っていたのは犬ではなくて、犬がじゃれついていたサッカーボールだった。
あせったー。
暗くてよく見えなかったんで、ボールの存在に気づかなかったよ。
もう少しで
「おい、やめろオヤジ!
犬を蹴るんじゃない!
同じように、お前のお袋を蹴ってやろうか!」
って言うところだったよ。
ね。
私が赤信号で止まった時、おっちゃんは交差点をわたっている最中だったのだが、交差点の真ん中あたりで犬が踏ん張っている感じで動かなくなった。
するとおっちゃんは犬を足で押すような仕草を始めた。
特に車も通ってなかったので、別にあせる必要もないのだけど、早く交差点を渡ろうとしているのかと思った。
足で押すなんて、ちょっとひどいな。
リードを引っ張ればいいのに。
と思っていたら次の瞬間、私は目を疑った。
おっちゃんが犬の横っ腹を蹴ったのだ!
しかも一発で終わらない。
一発、二発、三発…。
なんだこのオヤジは!
目の前で繰り広げられる動物虐待に、どうしようかと立ち尽くす私。
三発目あたりで
「ドスッ」
というものすごい音がした。
どれ程の力で蹴れば、あんな音がするのか!?
すると、犬の腹の下から交差点の向こうに何かが吹っ飛んでいった。
サッカーボールだった。
そう、おっちゃんが蹴っていたのは犬ではなくて、犬がじゃれついていたサッカーボールだった。
あせったー。
暗くてよく見えなかったんで、ボールの存在に気づかなかったよ。
もう少しで
「おい、やめろオヤジ!
犬を蹴るんじゃない!
同じように、お前のお袋を蹴ってやろうか!」
って言うところだったよ。
ね。